2026/3/27

知る、選ぶ、整える。不飽和脂肪酸の総合ナレッジベース

薬剤師

ホリダ

薬剤師歴は16年で、健康サポート薬局認定薬剤師として、地域の皆さまの健康を支える薬剤師業務に日々励んでいます。患者さま一人ひとりの不安や疑問に丁寧に向き合い、わかりやすく正確な服薬指導と情報提供を心がけています。2023年7月よりWebライターとしても活動を開始し、医療・健康に関する信頼できる情報発信にも取り組んでいます。

DPAとは?稀少なオメガ3脂肪酸を専門家が解説

ホリダ 薬剤師

公開日

2026.03.27

最終更新日

2026.03.27

「DPA」は、DHAやEPAといったオメガ3脂肪酸は広く知られていますが、それらに比べてまだ研究が少なく、稀少な成分として認識されています。

DPAの希少性から、「DPAはDHAやEPAよりも優れているのではないか」と誤解されているケースも少なくありません。本記事では、このDPA(ドコサペンタエン酸)を専門家の視点から分かりやすく解説します。DPAの正しい知識を身につけ、日々の健康維持に役立てていきましょう。

 

DPAとは?稀少なオメガ3脂肪酸の一種

DPA(ドコサペンタエン酸)は、DHA(ドコサヘキサエン酸)やEPA(エイコサペンタエン酸)と同じ、体内で作ることができない必須脂肪酸の一つであり、魚油などに豊富に含まれるオメガ3脂肪酸の一種です。

特に、アザラシ油などに比較的多く含まれることが知られています。

DPAはオメガ3脂肪酸の中でもその存在量が少なく、DHAやEPAに比べて研究報告の数も少ないため、その機能性についてはまだ解明中です。

しかし、近年ではDPAが体内のめぐりをサポートする可能性が示しております。しかし、DPAの供給源が限られているため、健康食品の成分としてDHAやEPAほど一般的ではないのが現状です。

 

DPAが注目される理由とその研究動向

 

「DPAはDHAやEPAよりも特別な効果があるらしい」という期待がありますが、現在のエビデンスにより、DPAがDHAやEPAよりも優れているという明確な根拠は確立されていません。

近年の研究では、DPAが体内の環境を整え、スムーズな状態を維持することに役立つ可能性が示唆されています。

これは、DHAやEPAとは異なる、DPA独自の機能があるのではないかという視点から研究が進められているためです。

しかし、これらの研究はまだ初期段階にあるものが多く、さらなる時間と検証が必要です。

 

DPA・DHA・EPAのそれぞれの働き

オメガ3に属しているDHA ・EPA・DPAはそれぞれ異なる特徴と働きを持ちます。

 

DHA(ドコサヘキサエン酸)

脳や神経組織に多く存在し、思考や学習といった機能の維持に関与していると考えられています。

 

EPA(エイコサペンタエン酸)

体内のめぐりをスムーズに保つ働きが注目されています。

 

DPA(ドコサペンタエン酸)

近年の研究で、体内のスムーズな流れをサポートする可能性が示唆されていますが、DHAやEPAとの相互作用や具体的なメカニズムについては、さらなる解明が待たれます。

ここで重要なのは、EPAは体内でDPAに変換されるということです。このため、「純粋なDPAでなければならない」と過度に追求する必要はありません。

 

DPAを効率的に摂取するには?食品とオメガ3摂取の考え方

DPAはアザラシ油や一部の魚に比較的多く含まれていますが、供給源が限られているため、日常の食事から摂取し続けるのは難しいかもしれません。

しかし、前述の通り、EPAは体内でDPAに変換されます。したがって、DPAだけを特別に意識するよりも、DHAとEPAをバランス良く含むオメガ3脂肪酸を摂取することが、DPAの効率できな摂取方法と言えるでしょう。

全体の食事バランスを整えることが、健康維持の基盤となります。

 

まとめ:DPAの正しい理解とオメガ3脂肪酸との向き合い方

DPAはオメガ3脂肪酸の中でも稀少な成分であり、その潜在的な機能性には注目が集まっています。しかし、「稀少だからより効果が高い」という誤解は、科学的根拠に基づいたものではありません。

薬剤師歴は16年で、健康サポート薬局認定薬剤師として、地域の皆さまの健康を支える薬剤師業務に日々励んでいます。患者さま一人ひとりの不安や疑問に丁寧に向き合い、わかりやすく正確な服薬指導と情報提供を心がけています。2023年7月よりWebライターとしても活動を開始し、医療・健康に関する信頼できる情報発信にも取り組んでいます。

https://www.health-college.com/article/dpa