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オメガ3サプリは効果なし?選び方と注意点とおすすめオメガ3サプリも紹介

医療編集チーム 医師
公開日
2025.01.07
最終更新日
2025.02.14
オメガ3サプリには、心血管系疾患のリスク低下や中性脂肪の値を下げる可能性があるといわれています。しかし、飲んでいるのになかなか効果を感じられないと悩んでいる方も多いのではないでしょうか。本記事ではオメガ3サプリの効果がないと感じてしまう原因を解説。
オメガ3サプリの効果がないと感じてしまう原因
オメガ3サプリを摂取していても効果がないと感じてしまう原因には、以下のような理由があります。
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オメガ3脂肪酸の濃度が低い
-
オメガ3サプリが酸化している
-
オメガ3サプリの質が低い
1.オメガ3の濃度が低い
オメガ3サプリメントを選ぶ際に、濃度が低いものを選んでしまうと、充分な効果が得られない可能性があります。
オメガ3サプリを摂取する際は、DHAとEPAの濃度が80%以上あるものをおすすめします。
なぜなら、DHAとEPAの濃度が80%以下の場合、飽和脂肪酸やその他の脂肪酸などが配合されている可能性があり、DHAとEPAの効果はおろか、余分なカロリー摂取をしてしまうためです。
そのため、サプリメント購入前は必ずパッケージを確認してから購入しましょう。
また、成人のオメガ3脂肪酸(DHAとEPA含む)の推奨摂取量の目安は、1日あたり男性2.2~2.3g、女性1.7~2.0gとされています。(2)
オメガ3サプリを摂って、推奨摂取量がカバーできるかも確認してください。
2. オメガ3が酸化している
オメガ3脂肪酸は不飽和脂肪酸で、とても酸化しやすいです。
酸化の原因は以下のとおりです。
オメガ3が酸化の原因 |
詳細 |
光、熱、酸素による影響 |
オメガ3脂肪酸は多くの二重結合を持つため、光、熱、酸素にさらされると酸化が進行しやすい性質がある |
製造過程による影響 |
フィッシュオイルを製造する際、適切な温度管理や酸素遮断が不十分だと、製造過程で酸化が進行する可能性がある |
抗酸化物質を使用していない影響 |
抗酸化物質である、ビタミンEやアスタキサンチンなどを使用していないと、酸化が進みやすい可能性がある |
開封後はオメガ3の酸化が進むため、開封した後は1日の目安量を毎日飲み続けてください。
酸化が始まったオメガ3脂肪酸を摂取すると、期待した効果を得られないだけでなく、体自体が酸化してしまい、その結果下痢や生活習慣病を引き起こす可能性があります。
オメガ3サプリに限らず、サプリメントの消費期限は未開封なら2年程度といわれていますが、製品によって異なります。
基本的にパッケージに消費期限の記載があるため、開封後はなるべく早く摂取するようにしてください。
3. 質の低い商品
さまざまなオメガ3サプリがありますが、適切に製造されていない場合、質の低いオメガ3サプリである可能性が考えられます。
質の高い商品を選択できるよう、パッケージの説明箇所は必ずチェックするようにしてください。
4. 飲み続けることが難しい
オメガ3サプリの1日目安量を毎日摂取しないと、体内のオメガ3脂肪酸のレベルが十分に上がらず、期待される効果を得られません。また、サプリメントのサイズが大きすぎると、飲みにくい場合が良くあります。
サプリメントの飲み忘れ防止のためにも、飲みやすいサイズ、スケジュールのチェックやリマインダーを設定するなどして毎日飲み続けられるよう工夫しましょう。
オメガ3サプリを選ぶ際の3つのポイント
オメガ3サプリを選ぶ際は、濃度や品質などにこだわる必要があります。
本章では、オメガ3サプリを選ぶ際の3つのポイントについて解説します。
1. 濃度が重要!EPAとDHAの含有量をチェックする
オメガ3サプリを選ぶ際は、EPA(エイコサペンタエン酸)とDHA(ドコサヘキサエン酸)の含有量を確認しましょう。
なぜなら、EPAとDHAの成分は心血管系の健康や脳の機能に影響を与えるため、適切な量を摂取しないと効果を得られないためです。
厚生労働省の基準では、成人に対して1日あたりの摂取目安量は、DHAとEPAを合わせて約1.6g~2.2gとされています。
2. 品質にこだわる!原材料をチェックする
前述したとおり、不飽和脂肪酸であるオメガ3脂肪酸は酸化しやすいため、原材料を確認しましょう。
特に、酸化防止剤であるビタミンEやアスタキサンチンなどの抗酸化成分が使用されていると、酸化による影響を抑えられるといわれています。
また、オメガ3脂肪酸自体が酸素や光などに弱い性質があるため、密閉や遮蔽されている容器を選ぶのもポイントです。
3. 目的に合わせたサプリを選ぶ
オメガ3サプリは、主にEPAとDHAが含まれており、それぞれの目的に合わせたサプリメントを選びましょう。
具体的には、EPAは心血管系疾患のリスクを低下させるといわれています。
一方、脳神経系疾患のリスク低下や記憶力維持などの効果を得たい場合は、DHAの含有量が高いサプリメントの方がより効果を得られやすいです。
特に妊娠中、授乳中の方がDHAを摂取すると、胎児や乳児の脳神経の発達に良い影響を与えるといわれています。
ただし、妊娠中、授乳中の方がオメガ3サプリを摂取する際は、医師に相談するようにしてください。
オメガ3サプリの選び方
オメガ3サプリを選ぶ際は、前述したポイントをふまえながら「毎日続けて飲めるか」というポイントもおさえなくてはなりません。
本章では、実際にオメガ3サプリを購入する際に確認してほしいポイントを解説します。
EPAとDHAの濃度
前述したとおり、オメガ3サプリを選ぶ際の理想の濃度は、EPA(エイコサペンタエン酸)とDHA(ドコサヘキサエン酸)が80%以上含まれているものを選びましょう。
EPAやDHAには、心血管系疾患の予防リスクや脳の健康を保つ働きがあります。
濃度が低いと効果を得られず、サプリメント摂取の意味がありません。
パッケージを確認し、EPAとDHAの濃度を確認してから購入してください。
1日の摂取量
オメガ3サプリのEPAとDHAの濃度を確認し、1日摂取量をカバーできるか確認しましょう。
オメガ3脂肪酸の成人の1日摂取量は、EPAとDHAあわせて1.7~2.3gとされています。
また、1日に何回摂取するかを確認し、普段の生活に取り入れやすいかも考慮するといいでしょう。
形状
オメガ3サプリによって、カプセルやソフトカプセルなど形状が異なります。
それぞれの好みや摂取のしやすさに応じて選ぶようにしましょう。
特にソフトカプセルは飲みやすく、消化吸収が良いといわれています。
原料
オメガ3サプリの原料は主に魚油です。
しかし、原料の種類や品質によって効果が異なる可能性があります。
特に、重金属や有害物質の検査が行われている製品を選ぶようにしましょう。
また、オメガ3脂肪酸を摂取したい場合、アマニ油といった植物由来のオメガ3脂肪酸も選択肢として考えられます。
アマニ油はALA(αーリノレン酸)が豊富に含まれていますが、体内でEPAやDHAに変換されにくく、必要量を摂取できません。(3)
そのため、EPAとDHAを効率的に摂取したい場合は、オメガ3サプリの摂取がおすすめです。
価格
オメガ3サプリは、品質やEPAとDHAの濃度によって価格が異なります。
低価格帯 |
約500~1,000円程度。 アマニ油やえごま油を含む製品が多い。 |
中価格帯 |
約1,000~3,000円程度。 複数の魚油をブレンドした製品やビタミンEといった追加の栄養素が含まれる製品が多い。 |
高価格帯 |
3,000円以上。 特に高純度のフィッシュオイルや特別な製法で作られたサプリメントが多い。 |
オメガ3サプリの効果
そもそも、オメガ3サプリにはオメガ3脂肪酸である、EPAとDHAが含有されています。
オメガ3脂肪酸はALA(αーリノレン酸)、EPA(エイコサペンタエン酸)、DHA(ドコサヘキサエン酸)の3種類で、健康効果は以下のとおりです。(4)
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心血管系疾患のリスク低下
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脳卒中のリスク低下
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中性脂肪の減少
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うつ病やADHDといった精神症状への効果
オメガ3脂肪酸は、健康にさまざまな効果をもたらす可能性がありますが、効果についてはまだ研究段階のものが多いです。
今後、さらなる研究によって、オメガ3脂肪酸の効果や安全性が明らかになっていくでしょう。
オメガ3サプリを効果的に摂るための注意点は3つ
オメガ3サプリの効果を最大限に得るには、以下の注意が必要です。
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副作用
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他のサプリメントとの併用
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医師への相談
場合によっては、体調に変化が現れる可能性があるため、しっかり確認してください。
副作用
オメガ3サプリの副作用として、以下があります。(5)
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魚のような後味
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吐き気
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下痢 など
特に高容量を摂取する場合、出血のリスクが増加する可能性があり、注意が必要です。
上記の副作用は通常軽度ではありますが、もしも副作用症状が続く場合は服用を中止しましょう。
薬や他のサプリメントとの併用
抗凝固薬や抗血小板薬など、血液をさらさらにする薬を服用している場合、オメガ3サプリの摂取が出血リスクを高める可能性があります。(6)
また、他のサプリメントと一緒に摂取することで、サプリメントの効果の出方に違いがあらわれたり、身体に影響が出たりする可能性についても考慮しなくてはなりません。
医師への相談
以下のような場合は、オメガ3サプリを摂取する前に医師に相談しましょう。
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持病がある
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他の薬やサプリメントを服用している
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妊娠中、授乳中の方
上記の方が自己判断でオメガ3サプリを服用すると、体調に影響が出る可能性があります。
【おすすめ】効果が期待できるオメガ3サプリ5選
本章では、効果が期待できるオメガ3サプリを5つ紹介します。
価格や効果も異なるため、自分の予算やニーズにあった製品を選んでください。
*以下の表は左右にスクロールできます。
公式 | ブランド | 商品名 | 価格(税込) | 量 | オメガ3の濃度 | 1日分 オメガ3含有量mg |
1日分 DHA含有量mg |
1日分 EPA含有量mg |
1日分 粒の数 |
ダイケンバイオメディカル | DHA&EPA +ビタミンD |
5,880円 | 30日分 | 84% | 1,000mg | 380mg | 570mg | 4粒 | |
サントリー | DHA&EPA +セサミンEX |
5,980円 | 30日分 | 不明 | 415mg | 300mg | 100mg | 4粒 | |
DHC | DHA | 1,286円 | 30日分 | 不明 | 620mg | 510mg | 110mg | 4粒 | |
ネイチャーメイド | スーパーフィッシュオイル | 1,780円 | 90日分 | 不明 | 270mg | 108mg | 162mg | 1粒 | |
オイリッチEX | オイリッチEX | 1,176円 | 30日分 | 不明 | 500mg | 不明 | 不明 | 2粒 |
1. DHA&EPA+ビタミンD(ダイケンバイオメディカル)
ダイケンバイオメディカルの「 DHA&EPA+ビタミンD」は必須脂肪酸であるオメガ3に、ビタミンDをプラス配合したサプリメントです。オメガ3の濃度は84%以上という高濃度で、4粒の小さいカプセルに、青魚に含まれるサラサラ成分であるDHA・EPAを合計で950mgを含有しています。
有名なオメガ3メーカーであるKDファーマ社と提携し、21項目の特許を有するフィッシュオイル原料を使用しています。さらに、吸収率の高いrTG形態を採用することで、124%の吸収率を実現しました。
2. DHA&EPA+セサミンEX(サントリー)
サントリーの商品である「DHA&EPA+セサミンEX」は、DHAとEPAを豊富に含む魚油に抗酸化作用のあるセサミンを加えた製品です。
セサミンはゴマにわずか1%未満しか含まれない成分で、DHAの酸化を防ぎ、品質を保つ役割を担っています。
3. DHA(DHC)
DHCのDHA・EPAサプリメントは、国内で製造された精製魚油を使用しており、価格も手ごろなのが特徴です。
DHCのショップや全国のドラッグストアで手に入るため、初めてオメガ3サプリを摂取する方におすすめ。
4. スーパーフィッシュオイル(ネイチャーメイド)
ネイチャーメイドのフィッシュオイルもEPAとDHAが含まれており「機能性表示食品」の届出を行っています。
ネイチャーメイドのスーパーフィッシュオイルも、全国のドラッグストアで手に入り、初心者が挑戦しやすいオメガ3サプリです。
5. オイリッチEX
オイリッチEXは、DHAとEPAだけでなく、ALA(αーリノレン酸)やアスタキサンチンなどさまざまな成分を配合している製品です。
価格が1,000円代とコストパフォーマンスの高い製品になっています。
オメガ3サプリで健康的な生活を!
オメガ3サプリは心血管系疾患のリスク低下や中性脂肪を減らすなどの効果がありますが、EPAとDHAの濃度バランスが取れている品質の良いサプリを毎日摂取しないと、良い効果が得られません。
オメガ3サプリを摂取する際、他の薬やサプリメントを飲んでいる方は必ず医師に相談しましょう。
また、オメガ3サプリには、主にEPAとDHAが含まれていますが、心血管系疾患や脳機能の維持などの効果を得るために、必ず84%以上の濃度があるものを選んでください。
日々の生活にオメガ3サプリを取り入れ、より健康的な生活を送りましょう。
ヘルス医療編集チームは、医師や医療関連の専門家が集まり、最新の医療知識をわかりやすく、日常生活に役立つ形でお届けしています。
私たちの目標は、正しい医療情報をシンプルに伝え、皆さんが健康的な生活を実践できるようサポートすることです。

参考文献
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